ベクレル表示雑感、測定を体験して、、、

昨日2月8日、浜松の友人と、東京駅にある南インドカレー屋さん「エリックサウス」とベジタリアン担々麺屋さん「T'sタンタン」をハシゴしようということになった。いや〜おいしかったな〜!!

と、今日はその話題ではなく、、、、
実はその時、千葉のスーパーマーケットのオーナーさんや、静岡の自然食販売店のオーナーさんが一緒で、彼らは食品中の放射能を測定する機器の輸入代理店にデモンストレーションと説明を聞きに行くのだという。
一緒に行かないかということで、とっても興味を持っていたので、ジョイントさせていただくことになった。
彼らのお話やデモ体験のリポートと言うよりは雑感です。

千葉のマーケットのオーナーのお話だと、3月11日以降、売上は激減しているとのこと。
福島産、茨城産、千葉産の食品は敬遠されている。
一計を案じ、幾つかの商品にベクレル表示したところ、なんと消費者は表示されていない商品を選んだのだ。
その話は私的にはショックだった。
ベクレル表示し、それが安全だとわかれば、たとえ福島産でも消費者は買う、私はそう思っていた。
だが消費者はベクレル表示されるとかえって不安で、表示されていない、つまり安全かどうか分からない商品を購入するという。
消費者は知りたくないのだろうか?
オーナーは言う、「いや、彼らはいつかきっと学んで、表示されたものを購入するようになると思います。放射能との付き合いはこれから5年、10年、20年、30年のタイムスパンで考えねばならない。その為にいち早くベクレル表示をし、消費者からの信頼を取り戻せねばならないのです。」
彼らが食品放射能測定器を、独自に入手しょうとする、たいへん切実な現実があるのだ。
国や行政に任せて、手をこまねいていれば、店は潰れてしまうし、生産者も一緒に潰れてしまうのだ。

さて、私が同行させていただいたのは秋葉原のはずれにある輸入代理店。
そこでウクライナかベラルーシか(失念)のメーカーの約150万もする食品放射能スクリーニング・システムだ。
色々説明を受け、実際に持ち込んだ食品を測定し、結果を出していただいた。
そこで実感したことは、ほんとうに大変な作業だということ。
125Kgもある鉛のケースの中にセンサーが入っている実にシンプルな構造だが、それにコンピュータが繋がれている。
まず測定器のセンサーはとっても不安定で、バックグラウンドの測定もあり、毎日基準に設定するための時間が必要。
測定器は誰でも使える訳でなく、しっかりとノウハウを身につけねばならない。
本当に正確に測るためには、ひとつの検体に一時間ぐらいが必要になる。
スーパーマーケットのような数多くの商品を扱っているところは、とてもじゃないけど追いつかない。
しかも30ベクレル/Kg前後の不確定さは避けられない。
そもそも、放射能というものがそのぐらいの不確定な要素があるのだという。
一桁のベクレルを計測するのは、ほんとうに大変なのだ。
輸入代理店の担当の方のお話だと、今までに80台ほど納品したが、予約が殺到していて、今、予約しても納期は6月頃になるという。

結局彼らは、その日の午前中に行った別のメーカーの測定器を購入することになりそうだ。
それは日本製で、約倍の値段がするが、それでも使い勝手やクオリティーは、価格的に当たり前だが前者よりは上なのだ。
車が一台ゆうに買える値段!
オーナーたちは消費者の健康、生産者たちの死活、もちろん自分たちの死活を考えるなら、それでも購入すると言う。

さて、よく判ったのは、測定というが、機種、方法、状況によって、結果は実に簡単に変わってしまうということ。
彼らが持ち込んだ検体は、那須産の白米と伊豆産のお茶。
すでに計測されていて、今回の2つのメーカー機種で、その差がどうなるか、検討するためだ。
白米は0ベクレルと、かたや3ベクレル。
お茶は3桁のオーダーで100ベクレル前後の差が出た。
これをどう考えればいいのか、、、
今、測定されていて、安全なのだと行政や自治体の発表を、鵜呑みに出来るだろうか。
少なくとも測定方法をしっかりチェックする必要はありそうだ。
しかも、最近、IAEAの新たな計算方法が導入され、その結果として、数字は下がったのだ。
その話を聞いた時、私は内心「おい!」と思いましたよ。

さて、私達は学ばねばならない、と思った。
たとえば3ベクレルと表示されている食品は、それが正しい数字だと考えるだろうか。
私たちは子供たちには、なんとしてもゼロ・ベクレルの安全な食べ物をあたえたい。
でも、そんな食べ物はこれから殆どなくなるかもしれない。
私たちは、例えばベクレル表示されていない食品と、10ベクレルと、いや、100ベクレルと表示されている食品とでは、どちらを選ぶだろう。

かつて農薬や添加物、環境ホルモンというものがあり、お母さんたちがそれを理解し、食品を選ぶべく、知識が浸透するまでにはそれなりに期間がかかった。
(いや、今でも其の様なことを意に介さない人たちはいくらでもいるけど、、、)
今回もそれなりに錯綜もするだろうし、期間もかかるだろう。
放射能の健康被害に関して、ほとんどなにも判っていないといったほうがいい。
(IAEAやICRPを鵜呑みにするなら別だが、、)
311以降の日本を生き抜くために、人任せだととんでもないことになる可能性がある。
私たちは知ろうとしなくてはならない、子供たちのために、、、

(今これを書いているの高田馬場のスタバだが、BGMにマイルス・デイビスの「ネフェルティティー」がかかっているぞ、、、)
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by wtwong | 2012-02-09 17:12 | essay