2012年11月18日コンサートの告知DMとして書かれた文章です

拝啓 
 早いもので、昨年の浜離宮朝日ホールのコンサートから、もう一年が経ってしまいました。年を追うことに時間が早く感じられるのは、やはり年なんでしょうね(^_^;)、、、。皆様におかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。東北の復興はまだまだ道半ばのようですが、仮設住宅に住んでいたワイフの美枝子さんの友人などは新しい家に住み始めたり、すこしずつ復興は進んでいるようです。とは言えローンを抱えたりで、悲喜こもごものようですが、、、。原発事故や放射能汚染はむしろこれからが大変で、地域の方々のことを思うと心痛みます。なにかいい方策はないものでしょうか、、、。早く原子力から卒業して、安定した自然エネルギーの時代が来るといいですね。

 さて、一番最初にお知らせしたいのは、新しいCDのリリースです。ドビュッシーに続き「エリック・サティー」のCDを9月18日にリリースすることになりました。ジムノペディアを始め、大好きなサティーの曲ばかりを集め、自分なりの解釈で演奏できたと思います。自画自賛で恐縮ですが、なかなかいい出来なのではと思っております。自分で聴き返しながら、よくヨーガをやっております。(^_^)/~

 また、同時に、CD「ムーントーク」の同じ年代、1990年の9月、釧路、帯広、札幌で行われたコンサートを収録した音源をリリースします。これはインターネットのダウンロード販売のみとなります。演奏も録音状態も良好で「ムーントーク」がお好きな方には、きっとおきに召していただけるのではと思います。聴きかえすと、コンサート活動を始めたばかりの初々しさと必死さが伝わってきて、とても愛おしい気持ちになります。

 さて、例年の浜離宮朝日ホールのコンサートを11月18日(日)に行います。朝日ホールのベーゼンドルファーのやさしい音色と、ホールの美しい響きは、すっかり私のお気に入りになってしまいました。昨年のお客様からステージに上がれなくて残念だった、というコメントがありましたので、今年は一昨年のようにステージに上がっていただけるようにする予定です。

 今年のコンサートは、大きな意味で「平和」がテーマになりました。領土問題などの国家間の緊張は、日本と中国の血が流れている私にとって、いたたまれなく、抑うつ的な気分が続きました。どうやったら隣人同士が仲良くなれるのだろうか。回らない頭で、その事ばかりを考えています。日本全体が幸福になるには、平和が脅かされないことが必要だし、その為には隣人たちとの和解は欠かせないと私は考えます。しかし、それを阻むのがある。

 戦争はいとも簡単に始まります。アメリカの911,アフガン戦争、イラク戦争を見ればだれでもわかります。結局一部の支配層の利権のための戦争だった。犠牲者はアフガニスタンやイラクの一般人だけでなく、米国の兵士たちも沢山亡くなり、今もって帰還兵の自殺が絶えません。人々に深い癒えない傷を残しました。利益を得たのは軍需産業と石油利権者だけ。アメリカが疲弊した今、軍需産業が次に狙うのは極東ではないのか、と勘ぐってしまうのは私だけでしょうか。このまま行けば憲法9条は改正され、核兵器配備をするのだろうかと、時々悲観的になったりします。

 戦争はどんなふうに始まるのでしょう。戦争を始めさせたい工作員が、それぞれの国でナショナリズムを煽ればいい。工作員たちは人々の不安とエゴを挑発するのはお手のものです。「敵は領土を奪おうとしているぞ。敵がせめてくるぞ。」古来から戦争の原因は領土問題でした。尖閣や竹島は戦争をしたい人たちにとって格好の材料でしょう。部外者の私がどうしろということは言えません。ただ、もともと地球も土地も誰のものでもなかったし、国境という線もなかったと言いたい気がします。

 平和を実現するのはとても難しい。例えば911が起きた時、アメリカ国内で報復すべきでないと訴えた人はごくごく僅かでした。911の犠牲者の家族が、自分たちを戦争の理由にするなと訴えて、非国民にされました。近代の戦争で、見えない支配層による謀略の匂いのしないものはありません。しかし、誰もそれに気づかずにいとも簡単に戦争に突入して行きました。あの第二次大戦もしかりです。平和を実現するためには結局、私たち一人ひとりが、絶対戦わないことを覚悟するしか無いのだと思うのです。ある方が「平和を実現するためにはすごい努力が必要だ」と言っていました。勿論努力も必要ですし、それにもまして覚悟と勇気が必要なのだと、強く思う今日この頃です。

 日米中韓の現在の経済的なスティックホルダー(利害関係)はかなり親密で、戦争など起きようもないと、私も考えます。でも、決して油断してはならない。出来ることなら経済だけでなく、政治的にも文化的にも親密になり、お互いの交流を深め、より平和でクリエイティブで、それぞれが個々の幸福を実現するための、平和が脅かされない、豊かな環境を実現するために、みんなで努力していきたい。そして自分自身も日本と中国の架け橋になって行きたいと、密かに心しているところです。ぜったい平和を守りたい、守らねばならないと、ジョン・レノンのイマジンを聴きながら、この文章を書いています。

ウォンウィンツァン
2012/09/06

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by wtwong | 2012-11-11 00:01 | essay