「コンサート直後の魔」

「コンサート直後の魔」

 コンサートというのは、特別の時間、日常から離れて「あっちの世界」に行っちゃう行為です。2時間強の間、地上を離れているんですね。コンサートの前から、リハーサルや瞑想をしながら、徐々に高めていって、本番で意識をあっちに飛ばすわけです。その特別な儀式のハイライトがコンサートなんですね。

 で、コンサートを終えた直後は、虚脱状態になっちゃいます。人間として使い物にならなくなります。一番大変なのが実はサイン会や懇親会なんです。コンサート直後に皆さんとお話したりするのは大好きですし、CDを販売するためにはサイン会は欠かせないのです。でも、サインをしたり、皆さんと会話したり、写真を撮ったりしていますが、はっきり言ってウォンさんはそこにいません。そこでお会いした人が誰だったか、なにを喋ったか、ほとんど、と言うよりは、ほぼ完全に憶えていません。よく「あの時サインをしていただきました」とか「ウォンさん、あの時お願いしたじゃない」とか、申し訳ないんですが、全く覚えていないです。ごめんなさい。

 実はなにを演奏したか、その演奏が良かったかどうかも記憶に無い。あちらの世界の出来事ですから、この世に持ち帰れないんでしょうね。なので録音は欠かせないんです。後でチェックするために、、、ステージでなにを喋ったかも覚えていないのですが、お話は聞き返しません。演奏はともかく、おしゃべりは何故か聞き返したくない。自分の話や声が好きじゃないみたい。

 美枝子さんやスタッフは、私が演奏直後、虚脱状態でトラブルを起こしやすことを理解しているので、しっかりケアしてくれています。それでも問題を起こします。いろいろ問題を起こしていますが、一番ひどかったのが一昨年の左手の骨折です。あれは浜離宮朝日ホールでのコンサートの次の日の朝の4時でした。

 これでもコンサート活動を始めた頃よりははるかにクールダウンできるようにはなっています。あの頃は、打ち上げでメチャクチャになったり、ドンチャン騒ぎしたり、家に帰っても寝られないくて、大変でした。ヨーガや呼吸法や瞑想も、あの頃は効力がなかったですね。今はだいぶ着地がうまくなったと思っていたら、骨折しちゃうし、、、魔が差すんでしょうね。

 ですので、大変申し訳無ですが、コンサート直後にお会いしたこと、お話したことは、先ず覚えていないとご理解ください。この件で、皆さんい大変な失礼をしていることが多いことは承知しています。この場で謝罪するとともに、今後は、はい、当てにしないでください。wwwよろしくお願いします。m(__)m

 尚、コンサート前や後で打ち合わせをしたいという方がいらっしゃいますが、スタッフがお断りしているのは、上記のような理由です。ご理解くださるよう、よろしくお願いします。

ウォン・ウィンツァン
2014/06/14
[PR]
by wtwong | 2014-06-14 11:35 | essay