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「大切な人の看取り方」デニー・コープ著

「大切な人の看取り方」デニー・コープ著
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 「死」について、私たちは、何故考えねばならないのだろうか?
考えることによって、果たして、「死」に抗うことができるのだろうか?
必ずやってくる「死」を、怯えながら、待たねばならないのだろうか?

 私達はあまりに「死」について、無知なのではないだろうか?
世界には「死」に関する哲学書や宗教書は、数え切れないほどある。
にも関わらず「死そのもの」の書物は殆ど無い。
哲学的な思考や、宗教的なビリーフを重ねることよりも、死の現場の経験を通して、ありのままの「死」を語る者の言葉に耳を傾けてみてはどうだろう。

 この本の著者、デニー・コープは、30年近くを、死を迎えつつある人々と、その家族のケアに捧げてきた。
彼女の語る「死」は、家族たちや友人、知人を看取った私の経験から得られた死の知識と重なる。
そして、彼らを看取る前に、この本に出会ったなら、もっとより良い看取り方が出来たことだろうと、強く思う。
デニーは看取りとは「大きな贈り物を受け取ること」だと書く。

 「死」は避けることが出来ない運命にも関わらず、「死」に対するヴィジョンを持っている人は殆どいない。
また看取る側も、同じように「死」の知識をもっていない。
その為に、人はなかなか「その人らしい死に方」が出来ない。
大抵は、混乱の中で、気がつくとその日がやってきてしまうのだ。
語弊を恐れず言うならば、看取る側の恐れと混乱は、豊かで最もスピリチャルな時間を台無しにしてしまうこともある。

 デニーは著書の冒頭に「生きているすべての人は、自分自身のためにも、大切な人のためにも、そして社会のためにも、死のプロセスについて学ぶ義務があります」と書いる。
この本は私達が、いつか来るだろう「死のプロセス」を歩むために、どれだけ勇気を与えてくれただろう。
そして、私を看取ってくれる人にも、是非この本を読んでもらいたいと思う。

 人には、その人の魂に赴くままに死ぬのが、私には一番自然に感じるし、苦しみも少なく、そして何よりも豊かな時間が流れる。
殆どの人が、川の流れに逆らって、泳ぎきろうとしている。
流れに身を任せるなら、それはなんとスムーズで、実り豊かなものになるだろう。
「死のプロセス」は、私達の人生で、最もスピリチャルで豊かな体験なのだ。
だから、私たちは「死」について、おおらかに、ごく普通の、あたりまえのこととして、語り合おうと思う。

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