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<ピアノ演奏するための、手や指の大きさや強さ>ブログ:ウォンウィンツァン

<ピアノ演奏するための、手や指の大きさや強さ>
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 ピアノって、そもそも西洋人が作ったものなので、彼らの手の大きさを基準に作られている。
彼らにとっては10度(ドからオクターブ上のミ)の和音なんか当たり前、リストなんか12度ぐらい押さえられたんじゃないかな〜
しかも鍵盤は重い、、、
コンチェルトなんかバリバリ弾くには、グローブみたいな手や指が必要だ。
私の手は、以前左手を骨折して、何とかやっと押さえられていた10度も、今は9度しか押さえられない。
しかも右手首は慢性的な捻挫状態を一進一退している。

 フュージョン系の音楽は、タイミングやリズムが命だ。
思うタイミングに思う強さで演奏するには、私にとってピアノの鍵盤は重すぎる。
リチャード・ティーみたいな演奏スタイルを真似しても、せいぜい一曲演奏したら指はボロボロになっちゃう。
それに、やはりコントロールしきれていない。
力がないので歯切れも悪く、演奏も納得いくものになりにくい。
ライブなんかは、無自覚に無理に力を入れるので、指がボロボロになって、その後一週間ぐらい使い物ならなかったりする。
だいたいドラムの音量に対抗しているのだから無理がある。
くやしい〜〜

 先日のライブに私は61鍵盤のシンセサイザーを持っていった。
シンセやアンプ、キーボードスタンドなど運び、セッティングするのも大変なのだが、生ピアノを弾くよりは楽だ。
エレピアノのサウンドも欲しかった。
ご存知のようにシンセはオルガンタッチなのだ。
ああ、なんて楽なんだ〜
最近のシンセの音質はエレピだけでなく、ピアノの音質も格段に良い。
なんだ!これでいいじゃん!!!
これからフュージョン系の演奏はシンセで行くぞ〜
某メーカーから88鍵盤のオルガンタッチのシンセが発売された。
今までは88鍵盤のシンセはみな疑似ピアノタッチで生ピアノよりは軽いとは言え、それなりに重い。
よし、これからライトタッチの88鍵盤のシンセで行きますよ〜

ライブを見に来たある辛辣な方が「シンセを弾いた後、生ピを弾くとボロボロね。軽いタッチばかり弾くと、ピアノが弾けなくなるわよ」
こんな辛辣なことを私に言えるのは姉貴ぐらいしかいないけどwww
余計なお世話だよ〜
世の中的に「ピアノはすばらしい、シンセはそれに比べ劣っている」とか「やはり生の音がいい、シンセは所詮デジタル、、、」見たいな言われ方は散々聞いている。
でもね、いいじゃん、それで、、、

 音楽は表現なんだよ。
それがアナログだろうがデジタルだろうが、伝えようとするものはそれじゃない。
演奏者の伝えようとするエッセンスは、アナログだろうがデジタルだろうが、タッチが重かろうが軽かろうが、楽器が良かろうが悪かろうが、関係ない。
伝わる時は伝わるものです。
それもすべて演奏者とオーディエンス次第です。

 人は加齢とともに肉体的に衰えていく。
でも目が悪くなればメガネをするし拡大鏡もある、足が悪くなれば杖を使ったり、車椅子に乗ることもある。
指が弱くなれば、重い鍵盤をやめて、軽い鍵盤にすれば良いのさ、、、、
それに、加齢すればたしかに肉体的には衰えるのだろうが、精神的な成長は止まらない。
旅立つその時こそが、最も成長の極みにいるものだ。
(成長を止めなければ、だが、、)
その時の演奏を、聴いてみたいじゃないか、自分で、、、www
by wtwong | 2017-08-02 12:01 | essay