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<幸福の条件>ウォンウィンツァン

<幸福の条件>
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パパさん語録に「三つの幸福の条件」と言うのがある。
「健康第一、少なくてもいい必要十分なお金、汚くても我が家」
確かに幸福になるために、このような具体的な条件は必要かもしれない。
でも、パパさんが、この「三つの幸福の条件」を唱える時、あまり幸福そうには見えなかった。
つまり、不幸なとき、その条件が満たされていることを確認して、自分は幸福なはずだと言い聞かせているのだった。

しかし晩年になるに連れ、このパパさん語録は影を潜めていく。
つまり家族との関係性を回復し、信頼し、昔のルサンチマンや怒りも解消され、家族以外との関係性も増えていくに従って、どんどん幸福になっていったのだと思う。。
最後の数ヶ月は老人施設で介護士たちや同居人たちや、そして私達家族も毎日通ってきてくれる。
今年の4月頃は「ここは天国です。長生きしたかったらここに住めばいい」とまで言っていた。
そして5月には天国に旅立ったけど、最期は安らかで、本当に天国に行ったんだと、残された家族たち誰もがそう感じた。

さて、幸福の条件とはなんだろう?
健康やお金や家も大切だけど、結局心の健康の問題なんだと思う。
「心の健康」すなわち「健全な自我の確立」が一番大事なことなんじゃないだろうか。
どんなに具体的な良い条件を揃えても、自分自身の問題に向かわない限り、幸福になんかになれないんだよ。
幸福な人は友人が多いと言うけど、自分自身の問題をクリヤーしない限り、人間関係が良くなるわけもない。
無意識領域に巣食っている、歪んだ魂を持ったまま、ひとは幸福にはなれない。
「自分に直面すること」それこそが幸福への一番の近道だと、私は思うな、、、