2017年 04月 18日 ( 1 )

<元気になる草間彌生展>
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じつは草間彌生展は衝撃だった。

 私は現代アートとかってジャンルを、はっきり言って軽蔑していた。
美術館やあちこちで見かける草間作品も「何じゃこれ?」と、いささか苦々しく思っていた。
ここでくどくど現代アートについて批判するつもりはないけど、まあ、虚しいよね。
内容ないし、泡のようで、何の価値も感じられない作品がほとんど。
惹きつけられるものなんかないわけさ、、、、
なんで皆こんなものに騒ぐの?
なんでこんな作品にこんなお値段がつくの?
馬鹿みたいだよね。
現代美術館はスノッブな虚しいアミューズメント以外の何物でもないね。
(って言いながらよく行きますが、、、)

 じゃあ、翻って、価値のある作品ってなんなの?って話になる。
勿論、あります。
でも、価値があるとか、無いとかの次元の前に、所謂、美術展ってなんだろう?
私たちは美術が好きなので、美術展にも割とよく行きます。
多分友人の中でもよく行っている方だと思う。
しかし、じつは美術展って、疲れるんだよね。
もともと、多動症の私は、圧倒的な量が展示してあって、圧倒的な量の鑑賞する人の中で、ヘトヘトになっちゃうんだよ。
せいぜい一時間ぐらい、二時間は見てられない。
息も絶え絶えになって、会場から出てくるんだよ。
結局、図録を買って、家でじっくり見たほうが、よほどシッカリ見れる。
でも、所詮、図録だから、オリジナル原画から伝わってくるものは、ない。

 そんなわけで、美術が好きだし、美術館にあしげく通うのに、いつも「もう二度と行くもんか、、、」みたいな気持ちになってる。
なんだろう?
本当は美術なんか好きじゃないのかも、、、
カッコつけてるだけかも、、、

 だから草間彌生展も行く気なかったよ。
ミュシャ展には行ったのに、同じ美術館なのに行く気なかった。
たまたま、ミッドタウン界隈で時間が余ったので、じゃあ、寄ってみようか、ってなった。
一応、かなり大きな展示会になってるし、一度は見とかないと、批判するにも話題にできないよね。

 で、中央の展示室は、広々として、ど真ん中に「咲く花」シリーズが並んでいて、壁面全体に、隙間なく「わが永遠の魂」シリーズが展示されている。
写真撮影OKで、観客が皆それぞれスマホで撮りあったり、自撮りしたりしている。
 これは面白いとばかり、私たちも、作品の前で撮影ごっこを楽しみ始めた。
作品はどれもカラフルで、まるでアポリジニーを起草させるような、ネイティブなモティーフ満載だ。

 いろんな作品の前で美枝子さんを撮影して楽しんだ。
そして、ふっと我に返ると、なにか、自分に大きな変化が起きていた。
なんと、元気になっているんだ!
いつも美術館でヘトヘトになって、陰鬱になるのに、、、、
なんだろうこの違いは??
なにか、開放されて、明るい気持ちになっている。
私は驚いた!!
よりによって美術展で元気になるなんて!!!

 そうなると美術の価値って、一体なんだろう?って話になっちゃう。
勿論、自分の今までの、美術に対する価値だと感じていたものを、だからといって否定しているわけじゃない。
でも、草間彌生の元気!これもありじゃないか、と感じたのは、今までにない美術への見え方、感じ方だ!!!
国立新美術館のあの大きな展示室で、明るい照明の元(美術館って概して暗い)、原色の作品群の中にいると、人は明るくなるって、エネルギーが充填される。
これも、美術の価値と言って、当然いいんじゃなか。
「魂のアミューズメント」!!

 なにか、新しい世界観を、草間彌生に、気づかせてもらえた、そんな草間体験だった!
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