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およそあなたの相手ではないけど
午後のカフェで
あなたとチェスを打つのが
私の夢でした

あなたの不思議を
知りたいと思う私を
あなたはきっと笑うでしょうね

私にとってあなたの不思議は
その非凡な作品とタイトルの
マジカルな魅力にあるのは勿論ですが
私の興味は
むしろその生涯の凡庸にあるのです

あなたは妻を愛し
友人たちを愛し
日課としての創作を終えて
午後はカフェで友人たちと
大好きなチェスを打つ毎日を
生涯つづけ
なんの破綻のない人生を送った
数少ない
たぶん唯一の天才です
少なくとも私からは
そう見えるのです

あの日、あなたがまだ十代の頃
お母さんの突然の自死を
あなたがどの様に受け止めたのか
私たちは知るよしもないけど
その事を何も語らないあなたの
その佇みにこそ
むしろ多くが語られているのかも知れませんね

あなたの作品は
あなたとよく対比的に語られる
騒々しい狂氣性を売り物にした
シュールリアリストとはまったく違う
ある静寂とポエジーと気品があります

しかし、その内側で
激しい情念のうねりを感じるのは
私だけではないはずです

その由来が何処にあるかなど
あまりにも愚問なので
気を悪くされるかも知れませんね

ルネ
私はあなたの作品と
あなたの生涯を
こよなく愛する者です

あなたは今も天国のカフェで
友人たちと
大好きなチェスをする
毎日かもしれませんね
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by wtwong | 2010-06-20 07:13
朽ち果てようとすものを
とどめてはならない

私達は朽ち行くものの
美しい哀しみを
見届けるものでなければならない

とどめようとすることは
愚かな感傷にすぎないことを
よくよく承知してほしい

残せ得ないものにこそ
真実があることを
決して忘れないでほしい

この宇宙に何一つ
朽ち果てぬものなどないことを
未来の子たちよ
君たちにも
きっと知る時がくる

果てしない死と再生の
無窮円環の
その一瞬光彩を
私たちは生きている

だから
だから未来の子たちよ
私たちの朽ち果てるその様を
とどめようなどとせず

ただただ
そう、ただただ
見届けて欲しい
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by wtwong | 2010-06-20 06:35
「もう、おれさ、こういう事やっている自分がさ、
ほんと、情けなくなって、もう泣きたくなっちゃうよ、、、」
「信じられないよ、そういう事、
平気でやる人がいるてこと、、、、」

「守ってくれるはずの例の何とか協会もさ、
たらい回しにされて、結局やる気ないしさ、、、」
「まさか自分の曲が、全く知らない人の名前で、
世界に配信されているなんてさ、びっくりだよ、、、」

「権利とか、道理とかをさ、一生懸命主張すのって、
何でこんなに辛くって、情けないことなんだろう、、、、」

「やっぱ、おれおれ、俺のものって、
言い張らなくちゃならないじゃない、、、」
「エゴを超えようとしているワタシ、
としてはさ、結構辛い作業よ、、、」

「もちろん、これはこれ、
あれはあれ、、、とは思うよ、、、」
「でもさ〜〜、シンドいさ〜〜」

「でも、考えてみればさ、
自分の曲が、世界に配信されているんだぜ、、、」
「これってさ、考えてみれば、
すごいことなのよね、〜〜はははh、」

「ゼンセカイだぜ、、、、ははh」

「でもさ、お金、全然無い訳よ、、、」
「何とか生活しているけど、
トシもトシだしさ、、、」

「自分からオンガク、取り除いたらさ、
ただの生活破綻者だし、
それに人格破綻者でもある訳だし、、、、はははh」

「でもさ、最後は、ストリート・ミュージシャンで、
いいと思っているんだよ」
「音楽の原点さ、
ストリート・パフォーマンス、、、、旅芸人、、、」
「たびの途中で、野垂れ死ぬのが、
ミュージシャンの業だよね、、、はははh」

「それでいいのさ、、、俺たち、、、」
「俺たちってさ、すご〜〜い幸せだよね、、、ははははh」

いつまででも
歩き続けていたい
夕暮れの川沿い

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(これらはすべてフィクションであり、
符合する事実や人物、団体は存在しません)
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老人の裸身に光乱舞
初夏にそよぐ樹間から
ちょうど斜光ゆれて
さらにあふれる水面の乱反射

湯気に煙る
スチームルームは
幽閉のしずけさ
ハーブの香り
水滴のリズム

何に煽られてか
つかれたように
激しく身悶えながら
水中歩行のチョビ髭壮年

淡クズになって
死海に浮かべば
千の痛みに耐えかね
慌ただしくタイサン

(ああ、やっぱりいいな〜〜かれは、、、)
(あじをしめちゃうと、もどれないわね)

とろけ顔に、なごみ顔
寝ぼけ顔に、ゴキゲン顔

喜びも
悲しみも
苦しみも
幸せも

何一つ留まるものはないのだから
今この時を、命がけで
感じ尽くすこと

消え果てるまで
生ききること

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