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CD「光を世界へ」〜Yes All Yes〜について
ウォン・ウィンツァン
2016-06-22
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CD販売url
http://swbluemoon.com/yesallyes/


ミュージックビデオ「光を世界へ」
https://youtu.be/B814KSBXDQA

昨年の2015年12月中旬、私は平和をテーマに作詞をしました。
作曲家としては、それなりの数の曲を作りましたが、作詞ははじめての体験です。
にも関わらず、それは5時間ほどで書き上げてしまいました。
一瞬のうちに出来てしまった感覚です。
「宇宙からのプレゼント」とでも言いたくなる気分です。
しかし、作詞の時間としては一瞬でも、そこに至るまでにはそれなりの年月や、意識の変遷があり、積み重ねがあります。
一言で言えば、それは私の社会意識、そして世界観、人間観の集積です。
そしてそれを音楽的な言葉に置き換える作業を支えてくれたのはジョン・レノンの「Imagine」でした。

<311と、それ以降>
「この世界は、一体どうなっているんだろう?」
「私達の社会は、どこに向かっているんだろう?」
東日本大震災と、それに続く原発事故の最中、底知れない不安とともに、誰しもそう思ったことでしょう。
テレビや新聞から伝えられてくる情報が、果たして真実なのかどうか、不信感が膨らんで行きました。
そしてインターネットから伝わる情報から、世界や日本の制度やシステムが、合理的には機能していないということを知り始めています。
あれから5年が経ち、私たちは報道を鵜呑みにするほどナイーブでも無知でもなくなりました。

<日本の平和>
戦後70年、日本は、平和憲法9条のもと、「まがりなりにも」という但し書きをつけながらですが、平和が保たれてきました。
そのような日本の有り様は、同時に世界へのメッセージでもあったはずです。

<戦争と武器産業>
しかし世界の様々な地域や国では、戦争、暴力、難民、飢餓、貧困、経済的奴隷、格差、差別などが溢れかえっています。
なぜ人は諍うのか、なぜ搾取するのか、命が軽んじられるのか、、、
私たちは、戦争が単なる憎しみ合いではないことに気づき始めています。
背景には軍需産業、地下資源、金融、覇権国の謀略などがあることが判っています。
戦争では、一般市民の命や生活など大きな犠牲を払いながら、実は一部の企業は大儲けし、地下資源や国の利権が奪われています。

<限りなく戦争に近づく日本>
そして、昨今、日本にも言い知れぬ気配が迫っていることを感じています。
ありもしない近隣の脅威を煽り、防衛費に(弱者対策をないがしろにしながら)破格の金額がアメリカの軍需産業に払われています。
間接的な戦争参加である武器製造輸出を拡大し、積極的平和主義という美名で、他国の戦争に顔を突っ込もうとしている。
必要のない軍事基地を、美しい海と地域の人々を踏みにじってまで、強硬に作ろうとしている横暴さ、、、
立憲主義は弱体化され、殆どの憲法学者が違憲だと表明した安保法案が強行採決される。
現行の日本国憲法は世界的に見てもっとも人権擁護の条項が多い、今なお最先端の憲法です。
しかし為政者にとって都合のいいように書き換えようとされています。
今、一番怖いのは緊急事態条項です。
ドイツでは第二次大戦前、ヒットラーによって緊急事態法が発動され、瞬く間に独裁政権が出来上がりました。

<日本の報道>
毎年発表される「国境なき記者団」の報道の自由度ランキングはで、日本はなんと72位です。
以前より順位が10位以上後退するという愕然な結果です。
国民が知らねばならないことを知らされていない。
日本という国が戦争に限りなく近づいていると感じているのは私だけではないでしょう。

<幸福度ランキング>
経済強者を優遇する経済政策のために、格差はますます広がり、弱者はますます弱者になり、人間らしい生活が営めなくなっています。
GDP(国民総生産)は世界第3位なのに、国連が発表した幸福度ランキングは53位なのです。
これも昨年よりも10位ぐらい下落しました。
何かがおかしいと思うのは私だけでしょうか。
原発事故は収束するどころか、放射能による健康被害かもしれない病気が広がっています。
故郷を追われた人々への援助は打ち切られ、しかも事故対策費は国民負担です。
それにも関わらず再稼働が強行され、安全神話を再捏造しようとしている。

<有権者の意識と民主主義>
しかし、そんな国民への眼差しがない、強権な政治がまかり通っているにもかかわらず、有権者の無関心が蔓延しているのが、私達の何よりもの危機感です。
民主主義は有権者の意識が高まることによってしか保証されません。
民主主義が機能するためには、偏向のない確かな情報の共有と、それを読み解く力、オープンな議論と表現力、そして政治への参加意識が欠かせません。
有権者が育たなければ、民主主義は機能しないのです。

<世界平和への想い>
そして今、平和を実現する上で、もっとも必要なのは「勇気」と「力」そして「連帯」だと、私は確信しています。
昨年の秋、パリで同時多発テロがあり、多くの一般人が犠牲になりました。
世界はテロへの憎しみで一杯になってしまった。
しかし、そんな中、奥さんをテロで奪われたある方が、テロリストにメッセージを送ります。
「決して君たち(テロリスト)に憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。」
愛する人を奪われても、たましいまで憎しみに奪われなかった。
そんな彼の言葉は、私の胸を強く打ちました。
彼は勇気を持って憎しみを手放したのです。
なんと力のあるメッセージでしょう。

そしてテロが起きた現場では、あるピアニストがピアノを転がしてきて、ジョン・レノンの「Imagine」を演奏したのでした。
そして、私も自身のコンサートで「Imagine」をピアノで演奏しました。
その時、感じたのは何よりも音楽の力と、「Imagine」の歌詞が伝えようとした「平和のビジョン」でした。

<先達へのリスペクト>
今、私は一人の音楽家として、このCDをリリースします。
この曲を制作するにあたり、私にインスピレーションを与え、鼓舞し続けてくれた4曲があります。
ジョン・レノンの「Imagine」、ジョンとヨーコの「Happy Xmas (War Is Over, if you want it)」、アフリカ救済の「We Are The World」、そしてルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」です。
彼ら、精神性の高い音楽家たちに、心から感謝を送ります。
これらの曲にどれだけ涙し、勇気づけられたかしれません。

<協力してくださった皆さん>
音楽や動画の制作は私一人では出来ません。
5人のヴォーカリスト、コーラスグループ、アーティスト、クリエイター、ミュージシャン、スタッフ、エンジニア、仲間たちの支えによって、この音楽は制作されました。
心から感謝します。
そしてこのCD制作の全体を通して、温かいサゼッションと支援を送り続けてくれた大先輩の、湯川れい子さんにも感謝いたします。
そして何よりも、この音楽の制作にあたり、献身的に私を支えてくれた家族たちに、心から感謝します。
ありがとう。

<平和貢献をしているNGO>
さて「光を世界へ贈ろう」その「光」とは、時に「お金」かも知れません。(笑)
このCDの収益の全額を、世界各国で子供達などの救済と医療活動をしているNGOに送ります。
CD制作費、映像制作費は「さとわミュージック」が出資します。
そのNGOとは「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー」「JIM-NET(ジムネット:日本イラク医療支援ネットワーク)」「日本国際ボランティアセンター(JVC)」「国境なきアーティストたち」など4団体です。
尚、CDのジャケットや、現在youtubeにアップされているミュージックビデオで使わた画像コンテンツはこれらのNGOから提供していただきました。
戦争体験をした子ども達の絵に胸を打たれます。

<愛について>
私は「光を世界へ」の歌詞に「すべては愛だ」と書きました。
「何を平和ボケなこと言ってるんだ。世界には戦争や格差で苦しんでいる人がいっぱいいるじゃないか。愛なんかない」
きっとそう批判する人がいることでしょう。
確かに世界はひどい状態だと思います。
ごく少数の人が巨万の富を独占し、お金のために戦争を起こす人がいて、政治は国民を蔑ろにし、暴力に怯える人がいて、貧困と苦しみにあえいでいる人がこの世界にあふれている。
誰もがそう思うでしょう。
でも、思い出してみてください。
私たちはこの世界に生きています。
生きているということ、それってどういう事でしょう。
私たち人間は愛されないと生きていけない存在です。
母親から生まれた瞬間から、誰かに愛されないと生きていけないのです。
母親に抱かれ、母乳を飲み、うんこやおしっこの面倒をみてもらって、はじめて生きていけるのです。
ほっとかれたらたちまち死んでしまうのが赤ちゃんです。
つまり、人は愛されないと存在し得ないのです。
今ここに存在しているということは、愛されているということなんです。
その愛は充分ではなかったかもしれない。
偏っていたかもしれない。
私たちはいつも愛に飢えている。
それでも、少なくとも生きていける愛は受けている。
そしてこの社会は、お互いを承認しあうことでしか、存在し得ないのです。
人類は愛に支えられて、ようやくここまで繁栄してきたのではないでしょうか。
そして、私たち人類は、より良い世界、より愛し合える世界を実現しようと、常に試み続けている 。
視点を変えるなら、この世界は愛に溢れている。
そして、皆が幸せになれば自分も幸せになり、自分が幸せになれば周りの人達へも幸せにすることが出来る。
愛しあうということは、お互いに存在を承認しあい、より良く繋がり、より良く生きようとすることを認め合うことです。
私は「光を世界へ」の歌詞を書きながら、そのように強く思ったのでした。

<最後に>
この世界に生きとし生ける命たちへ、この音楽を贈ります。
それは私なりの、この社会への感謝と、お返しと、そしていつか旅立つ時のための遺言でもあるのでしょう。
是非皆さんに聴いていただければと思います。
ありがとうございました。

<7月10日の参議院選挙>
この文章を書いている今日、6月22日、参議院選挙の公示が行われました。
7月10日の投開票日まで熱い選挙戦が繰り広げられます。
今回の選挙はとても重要な意味を持っています。
与党が2/3の議席を獲得すれば改憲が発議されることになるでしょう。
私は英国籍なので参政権はありません。
それだけに一票に対する思いは大きいかもしれません。
どうか日本の未来がかかっている今回の選挙を大切にして欲しいと祈る気持ちです。
さて明日、6月23日は沖縄の戦没者を悼む「慰霊の日」です。

書きたいことを書いてしまいました。
いろいろご意見はお有りだと思いますが、今の私のストレートな気持ちを書かせていただきました。
これからも、末長くお付き合いください。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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by wtwong | 2016-06-25 00:56
「すべては愛だ」の意味すること
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私は「光を世界へ」の歌詞に「すべては愛だ」と書きました。
「何を平和ボケなこと言ってるんだ。世界には戦争や格差で苦しんでいる人がいっぱいいるじゃないか。愛なんかない」
きっとそう批判する人がいることでしょう。
確かに世界はひどい状態だと思います。
ごく少数の人が巨万の富を独占し、お金のために戦争を起こす人がいて、政治は国民を蔑ろにし、暴力に怯える人がいて、貧困と苦しみにあえいでいる人がこの世界にあふれている。
誰もがそう思うでしょう。
でも、思い出してみてください。
私たちはこの世界に生きています。
生きているということ、それってどういう事でしょう。
私たち人間は愛されないと生きていけない存在です。
母親から生まれた瞬間から、誰かに愛されないと生きていけないのです。
母親に抱かれ、母乳を飲み、うんこやおしっこの面倒をみてもらって、はじめて生きていけるのです。
ほっとかれたらたちまち死んでしまうのが赤ちゃんです。
つまり、人は愛されないと存在し得ないのです。
今ここに存在しているということは、愛されているということなんです。
その愛は充分ではなかったかもしれない。
偏っていたかもしれない。
私たちはいつも愛に飢えている。
それでも、少なくとも生きていける愛は受けている。
そしてこの社会は、お互いを承認しあうことでしか、存在し得ないのです。
人類は愛に支えられて、ようやくここまで繁栄してきたのではないでしょうか。
そして、私たち人類は、より良い世界、より愛し合える世界を実現しようと、常に試み続けている。
視点を変えるなら、この世界は愛に溢れている。
そして、皆が幸せになれば自分も幸せになり、自分が幸せになれば周りの人達へも幸せにすることが出来る。
愛しあうということは、お互いに存在を承認しあい、より良く繋がり、より良く生きようとすることを認め合うことです。
私は「光を世界へ」の歌詞を書きながら、そのように強く思ったのでした。

2016年 6月7日 東京・けやきホール「光を世界へ ~Yes All Yes~」【ぴあ発売中!】
新曲上演・NEW CD 先行発売

youtube
https://youtu.be/B814KSBXDQA
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by wtwong | 2016-06-01 09:40