<コンサート「おくる音楽」を終えて>
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 さて〜〜
コンサート「おくる音楽」無事終了しました〜
疲れたけど、やり終えた感でいっぱいです。

 私の曲が、ストリングスと相性が良いのは判っていました。
でも、なかなか自分の思った音楽にならないのが、悩みでした。

 CD「フレグランス」の録音では14人ぐらいの編成でしたが、自分的には不満が残りました。
その後、CDの制作には、シンセサイザーやサンプリング音源で、サウンド作りをしたわけです。
それは生のストリングスでは自分の望むサウンドにはなりにくいので、それだったらシンセサイザーのほうが、よほど自分のイメージするサウンドにすることが出来ると思ったからです。
それは成功したと思います。
シンセサイザーの音質とは言え、ゴージャスなサウンドになっています。

 生のストリングスが、自分の思うサウンドにならないのは、私の編曲の技量の問題、演奏者との関係性の問題、録音の問題、お金の問題、などなどがあります。
「光の華」では、再チャレンジしたのですが、もっと不満が残り、結局ピアノソロと、ストリングスありの、二枚組にしたものです。

 昨年の浜離宮朝日ホールのコンサート「光を世界へ」を最後にこのホールからも卒業しようと思っていました。
朝日ホールの響きもピアノも大好きなのですが、私のピアノの音楽には大きすぎるといつも感じていました。
いらっしゃるお客様も、徐々に減っていきましたし、収支的にもギリギリでした。

 私が本当にやりたい音楽は生のピアノ一台で、同じ目線で、目の前のお客さんに向かって、語るように、まさにムーントークをしたい、それが原点でした。
拍手もいらない、一音一音、音を紡ぐように、演奏したい。
そういう演奏は、むしろ各地のコンサートでは出来ていました。
100人前後の規模での演奏が、自分には一番あっているといつも感じていました。
いわゆるサロンコンサートですね。

 ですので、今年は朝日ホールはやらないはずでした。
ところがもうすでに予約してあった朝日ホールのキャンセル料が、実は馬鹿にならなかったのです。
どうしょうかな〜と思っていた時に、今年3月頃、NHKの番組「目撃!にっぽん」のタイトル曲の依頼がありました。
そのストリングスの録音に、たまたま日本にいた金子飛鳥ストリングスにお願いできたのです。
そのサウンドを目の当たりにして、欲望が出てしまいました。
浜離宮朝日ホールの大きさや響きに、このグループは最適だし、最後はこのストリングスと一緒にやりたい!!

 彼等も私のサウンドを気に入ってくれました。
そして、すでに決まっていた秋の朝日ホールのコンサートの日に彼等を抑えることが出来たのは、飛鳥さんも奇跡的だと言うほどでした。

 さて、それからが大変、、、
編曲は9月の下旬から始めたのですが、やはり力量の壁がありました。
何度も何度も書き直しながら、日にちばかりが過ぎていくし、他のスケジュールもあるので、編曲だけ集中しているわけにも行かないし、結構焦燥感で追い詰められたりしたものです。
はじめは試行錯誤で、何度もやり直したり、なかなか先に進みません。
編曲の書き直しは、コンサートの直前まで続けて、金子飛鳥ストリングスのメンバーに何度もメールで新たに楽譜を送り、随分と迷惑をおかけしたものです。
飛鳥さんにもチェックして頂き、演奏上無理なことも書き直したりしました。

 どうなることかと思いながらも、コンサートの前日のリハーサルの日がやって来ました。
実はリハーサルのための時間を充分押さえてなかったんですね。
一曲最低30分のリハーサルとして、15曲やると、8時間、セッティングや休憩も入れるなら9時間から10時間は欲しいところです。
でも、私のミスで、なんと6時間しか押さえてなかったんです。
どひゃ〜〜です。
でもなんと6時間で全曲のリハーサルをやり終えたんです。
本当に奇跡!!

 そしてコンサート当日の昼、全曲を一回通して、後は本番に望みました。
コンサートはあっという間の2時間半でした。
全15曲、自分のミスはともかく、すばらしいアンサンブルが実現しました。
コンサートに来てくださったお客様はそのサウンドに魅了されたのか、沢山好意的なアンケートを残していってくれました。
それを読みながら、やはりやってよかったと、深く思いました。

 ストリングスのメンバーからも「これだけ短時間でまとまったのは、編曲や譜面がしっかりしていたから」とお褒めいただいたし、また、あのいい加減な指揮ぶりに、「思いが伝わってきたから、すごくやりやすかった」と言ってくださり、本当に嬉しかった。
メンバーからの賛辞が一番嬉しいですね。
でも、何よりあの素晴らしい音楽が実現したのは、メンバーの音楽の力量以外の何物でもありません。
すばらしいです、音楽家としても、人間的にもです!!

 さて、一つの壁を超えられた気がします。
その壁を超えるためには、これだけ年月が必要だったし、タイミングや縁起などの支えも必要だったと思います。
大きな宇宙の計らいをいうものを感じざるを得ません。

 金子飛鳥さんとストリングスのメンバーに、来てくださったお客様に、沢山の影のスタッフ、そしてさとわミュージックを支えている二人の女神に、そして天国から見守ってくれているたくさんの霊に、こころから深い感謝です。
ありがと〜〜

ウォンウィンツァン
2017-11-24
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# by wtwong | 2017-11-24 03:31 | essay