<安部首相の靖国神社参拝から、日本のこれからを考えてみた>
<安部首相の靖国神社参拝から、日本のこれからを考えてみた>
昨年末、安部首相の靖国神社参拝は、国内外に大きな波紋を起こさせました。
いまも問題は収まりそうもありません。
靖国問題に関して、私もほとんど知りませんでしたので、今回いろいろ勉強してみました。
先ずわかったことは、靖国神社は、戦前戦中と国民を戦争に駆り立てるための精神的主柱として機能し、今も先の戦争を賛美している宗教組織であること。
そのことで思い出したのはオウム真理教事件でした。
ごく普通の善良な信徒でも、精神的裏付けを与えられれば、人を殺めることをいとわなかったのです。
鬼畜米英を滅ぼすため、肉弾となって玉砕をいとわなかったことと同じに思えました。
また戦争の犠牲者を「英霊」として祀るだけでなく、A級戦犯も一緒に祀られていること。
つまり犠牲者と加害者が同じ場所で祀られている。
これは遺族にとっては耐えられないことではないでしょうか。
A級戦犯が祀られている神社を参拝することは、ドイツ首相がヒットラーやその配下たちの墓参りをすると同じだと発言して炎上しているハーフのタレントさんのブログにあるように、国外からそのように見られ、日本の首相が先の戦争を肯定したと受け取られる可能性は、少なからずあると思います。実際に日中韓の国交は更に緊張を増し、しかも日本はその緊張を自ら緩和させる気は全くなさそうです。そのことが今後、経済面で、安全保障面でどのような展開になるのか、やはり憂慮せねばならないでしょう。
ひるがえって、国内では安部首相の靖国参拝を、国内のどれだけの人が賛同し、どれだけの人が批判的なのか、今のところメディアの報道からフェアーな情報は見えてきません。
でも、感触として、右傾の人はともかく、一般の人からも賛同する向きがあることが伺えます。
「いいんじゃないの」程度の賛同者は少なからずいるのではないでしょうか。
たぶん、そのような賛同者は上記のような靖国神社の背景というものをあまりご存じない可能性があります。
純粋に戦没者に対する慰霊と受け止めているのでしょう。
つまり安部首相の参拝の弁明を鵜呑みにしているのだと思います。
しかし、一般の方が「いいんじゃないの」という安部首相の靖国参拝を容認する気分の中に、今の中国や韓国の日本を戦争加害者として過剰な誹謗にウンザリしている向きがるのではないでしょうか。
中韓は戦後70年近く経っているにもかかわらず、今なお反日教育がまかり通っています。
ヨーロッパで今、反ドイツ教育などしているでしょうか?
美枝子が友人達と中国に旅行に行った時、わざわざ中国人が日本軍に虐殺されたという場所に連れて行かれたようです。
美枝子さんは純粋に手を合わせたようですが、不快感を示す日本人もいたと聞きます。
其のような中韓の、戦争体験の材料にして今尚日本を卑下し続けるいることに、日本の一般人が辟易していることは十分感じられます。
中韓が、自国の世論の矛先をそらすために、悪者として日本を餌食にするかぎり、日本の一般世論が安倍政権の靖国参拝のような右傾化を容認してしまうのではと、私は思えます。
靖国参拝による挑発行為は、そのような日本世論の雰囲気を捉えた上での策略だと思います。
安倍政権は国交正常化など考えておらず、緊張させる方向を選んだからこそ、靖国参拝したのでしょう。
今回の安部首相の靖国参拝にいち早く「失望」の意を評したのはアメリカでした。
日中韓の和解を取り持つことが出来るのは、もうアメリカしかいないでしょう。
力は衰えてはいますが、アメリカは今も覇権国です。
しかし勿論アメリカは自国の益になること、正確に言えば多国籍企業の益になること以外はしません。
軍需産業にとっては日韓はともかく、日中が緊張関係にあり、軍事費を上げてくれることは願ってもないことです。
TPPなどで多国籍企業の餌食にして、かつ兵器を売りつけたい、でも戦争に巻き込まれるのは困る、そこら辺がアメリカの本音なのかもしれません。
中国共産党にとっても右傾化した日本は、自分たちの必要性を誇示できます。
しかし緊張が増せば貿易や投資が冷えて、互いに衰退してしまうことは一昨年の反日暴動で実証しています。
経済的には日中韓はのっぴきならないぐらい親密なのです。
日中で戦争はあるのでしょうか。
どの国も本当は戦争はしたくないように思えます。
中国は国内の問題が山積しており、もし戦争を始めたら崩壊しかねない。
経済的にも内需拡大政策に舵を切り始めたところで、新しい政権が安定するには暫く時間がかかるし、アメリカの支えも必要です。
FETに批准した韓国はアメリカの多国籍企業に食い散らされて、実体経済はボロボロだと聞きます。
アメリカもアフガン戦争、イラク戦争で疲弊しました。
シリアの内戦には、結局世論の反対で参戦しませんでした。
同盟国日本が中国と戦争するのは大きな迷惑です。
集団的自衛権の拡大解釈はアメリカのほうが警戒しています。
でも、もし戦争が始まったら、どの国も負ける訳にはいかないのですから、もしかしたら最後まで行ってしまうかもしれない。
それがどんなに悲惨なことか、先の戦争や、アフガン、イラクを思い起こしてみてください。
その事はどの国も承知しているのに、平和のために軍事費を上げて緊張をあおるなんて本末転倒です。
安倍政権、自民党が今一番考えているのは政権の維持、権力の座を確固たるものにすることのように思えます。
嘗てのように自民党が失脚したようなことは二度と繰り返さないと思っているはずです。
その為には、多分なんでもやるでしょう。
権力を維持するために、日米同盟を強固にするために、隣国と緊張を煽り、兵器を買い、辺野古を埋めるでしょう。
その権力執着の延長に日中の緊張を煽るために靖国参拝があったのでしょう。
既得権益を手放したくないアメリカ、日本の官僚、企業が彼らを支えるでしょう。
自民党政権は、地盤を確実にするために教育まで手を付け始めています。
従順な、政府の言うことを鵜呑みにする、無自覚、無関心な、血税を収め続けてくれる、都合の良い国民の育成、、、、
いったいいつまでそれは続くのでしょう。
いったい、いつになったら国民は気づくのでしょう、、、、、
今の社会システムに自分が利用されていることに、、、
多国籍企業が日本を食いつぶすまで、、、
アベノミックスが崩壊するまで、、、、
世界恐慌が来る日まで、、、
それとも、戦争でボロボロになるまで、、、
まだ間に合う!
日本は震災や原発事故にもめげずに、強い底力を持っていると感じています。
そして、何よりも「叡智」「知恵」「頭脳」「胆力」「ストック」に恵まれている。
新しいライフスタイルのヴィジョンを、フロンティア精神をもった先人たちが、どんどん提示しています。
もうすでに新しいライフスタイル雛形は、あちこち地域で実験され、可能性を開示しています。
企業や政府によって捏造された今の日本のシステムの矛盾、幻想を看破し、それぞれが自分の本当の生き方を見つけていく。
自分がこの世に生まれ、この世を謳歌して生きることはどういうことなのか、それぞれが気づくこと、、、、
それが、今の社会を変えていくことになる。
長い歴史の流れを見ても日中韓は分け難く、文化や宗教を分かち合ってきました。
どの国も成長した民主主義の実現し、そして東アジアが平和を享受しながら、文化を分かち合う日が、いつかきっと来る、そんなことを考えていたお正月でした。
ウォン・ウィンツァン
2014/01/03
昨年末、安部首相の靖国神社参拝は、国内外に大きな波紋を起こさせました。
いまも問題は収まりそうもありません。
靖国問題に関して、私もほとんど知りませんでしたので、今回いろいろ勉強してみました。
先ずわかったことは、靖国神社は、戦前戦中と国民を戦争に駆り立てるための精神的主柱として機能し、今も先の戦争を賛美している宗教組織であること。
そのことで思い出したのはオウム真理教事件でした。
ごく普通の善良な信徒でも、精神的裏付けを与えられれば、人を殺めることをいとわなかったのです。
鬼畜米英を滅ぼすため、肉弾となって玉砕をいとわなかったことと同じに思えました。
また戦争の犠牲者を「英霊」として祀るだけでなく、A級戦犯も一緒に祀られていること。
つまり犠牲者と加害者が同じ場所で祀られている。
これは遺族にとっては耐えられないことではないでしょうか。
A級戦犯が祀られている神社を参拝することは、ドイツ首相がヒットラーやその配下たちの墓参りをすると同じだと発言して炎上しているハーフのタレントさんのブログにあるように、国外からそのように見られ、日本の首相が先の戦争を肯定したと受け取られる可能性は、少なからずあると思います。実際に日中韓の国交は更に緊張を増し、しかも日本はその緊張を自ら緩和させる気は全くなさそうです。そのことが今後、経済面で、安全保障面でどのような展開になるのか、やはり憂慮せねばならないでしょう。
ひるがえって、国内では安部首相の靖国参拝を、国内のどれだけの人が賛同し、どれだけの人が批判的なのか、今のところメディアの報道からフェアーな情報は見えてきません。
でも、感触として、右傾の人はともかく、一般の人からも賛同する向きがあることが伺えます。
「いいんじゃないの」程度の賛同者は少なからずいるのではないでしょうか。
たぶん、そのような賛同者は上記のような靖国神社の背景というものをあまりご存じない可能性があります。
純粋に戦没者に対する慰霊と受け止めているのでしょう。
つまり安部首相の参拝の弁明を鵜呑みにしているのだと思います。
しかし、一般の方が「いいんじゃないの」という安部首相の靖国参拝を容認する気分の中に、今の中国や韓国の日本を戦争加害者として過剰な誹謗にウンザリしている向きがるのではないでしょうか。
中韓は戦後70年近く経っているにもかかわらず、今なお反日教育がまかり通っています。
ヨーロッパで今、反ドイツ教育などしているでしょうか?
美枝子が友人達と中国に旅行に行った時、わざわざ中国人が日本軍に虐殺されたという場所に連れて行かれたようです。
美枝子さんは純粋に手を合わせたようですが、不快感を示す日本人もいたと聞きます。
其のような中韓の、戦争体験の材料にして今尚日本を卑下し続けるいることに、日本の一般人が辟易していることは十分感じられます。
中韓が、自国の世論の矛先をそらすために、悪者として日本を餌食にするかぎり、日本の一般世論が安倍政権の靖国参拝のような右傾化を容認してしまうのではと、私は思えます。
靖国参拝による挑発行為は、そのような日本世論の雰囲気を捉えた上での策略だと思います。
安倍政権は国交正常化など考えておらず、緊張させる方向を選んだからこそ、靖国参拝したのでしょう。
今回の安部首相の靖国参拝にいち早く「失望」の意を評したのはアメリカでした。
日中韓の和解を取り持つことが出来るのは、もうアメリカしかいないでしょう。
力は衰えてはいますが、アメリカは今も覇権国です。
しかし勿論アメリカは自国の益になること、正確に言えば多国籍企業の益になること以外はしません。
軍需産業にとっては日韓はともかく、日中が緊張関係にあり、軍事費を上げてくれることは願ってもないことです。
TPPなどで多国籍企業の餌食にして、かつ兵器を売りつけたい、でも戦争に巻き込まれるのは困る、そこら辺がアメリカの本音なのかもしれません。
中国共産党にとっても右傾化した日本は、自分たちの必要性を誇示できます。
しかし緊張が増せば貿易や投資が冷えて、互いに衰退してしまうことは一昨年の反日暴動で実証しています。
経済的には日中韓はのっぴきならないぐらい親密なのです。
日中で戦争はあるのでしょうか。
どの国も本当は戦争はしたくないように思えます。
中国は国内の問題が山積しており、もし戦争を始めたら崩壊しかねない。
経済的にも内需拡大政策に舵を切り始めたところで、新しい政権が安定するには暫く時間がかかるし、アメリカの支えも必要です。
FETに批准した韓国はアメリカの多国籍企業に食い散らされて、実体経済はボロボロだと聞きます。
アメリカもアフガン戦争、イラク戦争で疲弊しました。
シリアの内戦には、結局世論の反対で参戦しませんでした。
同盟国日本が中国と戦争するのは大きな迷惑です。
集団的自衛権の拡大解釈はアメリカのほうが警戒しています。
でも、もし戦争が始まったら、どの国も負ける訳にはいかないのですから、もしかしたら最後まで行ってしまうかもしれない。
それがどんなに悲惨なことか、先の戦争や、アフガン、イラクを思い起こしてみてください。
その事はどの国も承知しているのに、平和のために軍事費を上げて緊張をあおるなんて本末転倒です。
安倍政権、自民党が今一番考えているのは政権の維持、権力の座を確固たるものにすることのように思えます。
嘗てのように自民党が失脚したようなことは二度と繰り返さないと思っているはずです。
その為には、多分なんでもやるでしょう。
権力を維持するために、日米同盟を強固にするために、隣国と緊張を煽り、兵器を買い、辺野古を埋めるでしょう。
その権力執着の延長に日中の緊張を煽るために靖国参拝があったのでしょう。
既得権益を手放したくないアメリカ、日本の官僚、企業が彼らを支えるでしょう。
自民党政権は、地盤を確実にするために教育まで手を付け始めています。
従順な、政府の言うことを鵜呑みにする、無自覚、無関心な、血税を収め続けてくれる、都合の良い国民の育成、、、、
いったいいつまでそれは続くのでしょう。
いったい、いつになったら国民は気づくのでしょう、、、、、
今の社会システムに自分が利用されていることに、、、
多国籍企業が日本を食いつぶすまで、、、
アベノミックスが崩壊するまで、、、、
世界恐慌が来る日まで、、、
それとも、戦争でボロボロになるまで、、、
まだ間に合う!
日本は震災や原発事故にもめげずに、強い底力を持っていると感じています。
そして、何よりも「叡智」「知恵」「頭脳」「胆力」「ストック」に恵まれている。
新しいライフスタイルのヴィジョンを、フロンティア精神をもった先人たちが、どんどん提示しています。
もうすでに新しいライフスタイル雛形は、あちこち地域で実験され、可能性を開示しています。
企業や政府によって捏造された今の日本のシステムの矛盾、幻想を看破し、それぞれが自分の本当の生き方を見つけていく。
自分がこの世に生まれ、この世を謳歌して生きることはどういうことなのか、それぞれが気づくこと、、、、
それが、今の社会を変えていくことになる。
長い歴史の流れを見ても日中韓は分け難く、文化や宗教を分かち合ってきました。
どの国も成長した民主主義の実現し、そして東アジアが平和を享受しながら、文化を分かち合う日が、いつかきっと来る、そんなことを考えていたお正月でした。
ウォン・ウィンツァン
2014/01/03
by wtwong
| 2014-01-03 17:06
| essay