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「テンポ」、、、「手がかり」

「テンポ」というのは、私にとって「手がかり」なんだよね。
時間というキャンバスに、音楽という色彩を注ぎこみ、フォルムを描くには、キャンバスが見えていないと出来ないよ。
テンポは、その時間のキャンバスを視覚化するための、手がかりなんだ。
だから楽譜に「テンポ・ルバート」って書かれてあると、メチャ困惑するんだよね。
どうやって弾いていいのかまったく解らなくなるんだ。

よく歌の曲で、イントロなんかルバートになっていることがあるけど、私にはまったく弾けない。
歌の人がルバートで歌っている時、まったくアプローチが下手糞になる。
歌の人にホント、申し訳なくって、、、
それでもアゴーギクは、流石に最近、やれるようになった。
テンポが遅くなったり早くなったりするのは、まだインテンポ、つまりテンポの枠内だから、、、
でもルバートは、んん〜〜

「フリージャズや、現代音楽なんかもテンポがないじゃないか。なのに演奏してるじゃん」って指摘されるかもしれないけど、あれらの音楽は、まったく別のテンポ感覚があるんだよね。
BPM(一分間に何拍)という意味でのテンポではなく、「テンポ感覚」
これはこれで深い世界で、演奏を聞けばその感覚を掴んでいる人と掴んでいない人は、一目、いや、一聴瞭然!

武満徹なんか、独自の時間感覚を持っていたし、求めていたと思うけど、この超越的な時間感覚は、どうしょうもなく楽譜化出来ない。
武満の音楽は音色や響きだけでなく、何よりも時間の流れの感覚こそが核心にある。
彼が書いた美しい楽譜は、彼の求めている時間の流れのおおよそのタイミングを伝えるための便宜的なものにすぎないし、書き込めるものでもないことは武満自身が一番良く知っていたと思う。
きっと歯痒い思い、苦悩したと思うな〜

最近一番気に入っている武満の曲!
ヘッドホーンで聞いて欲しい!

武満 徹: 夢窓 (1985) Dream / Window オリヴァー・ナッセン
https://youtu.be/QZCBI0QZyZc
by wtwong | 2016-03-08 08:52