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<いつか宇宙に帰る日まで、、、>

<いつか宇宙に帰る日まで、、、>
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<とびら>
https://youtu.be/jyDKWJgYs2A

「世界からドロップアウトして生きていたい」と随分長い間、そう決めて生きていた。
瞑想を始めてから、より一層この世界から離れて、瞑想の深い宇宙の中で漂っていたいと思うようになった。
瞑想はあたかも世界から私を守ってくれるように感じた。
でも瞑想は私の音楽を開いてくれた。
瞑想の内なる体験が、私を音楽へ開いてくれたのだ。
音楽が開かれると、私の音楽を聴いてくれる人達へ開かれていった。
その人達には家族がいて、家族たちにも開かれていった。
その家族たちには障害を持った人や、生きていくのがとっても難しい人達がいて、私はそんな人々へも開かれていった。
そんなふうに開かれていくと、彼らを支えている人々にも開かれていった。
そして皆が支えあって生きていることに開かれていった。
彼らに開くことは、私自身の生き難さへにも開くことだった。
そして自分も支えられていることに開いていった。
私は彼らに愛されて、そして私も彼らを愛し、開かれていった。
私はこんな風に皆が支えあって、愛し合って生きていけることを知って、私はこの世界に少しずつ戻ってきた。
この世界に生きながら開かれていく自分がいた。
でも、ふと気づくと、この世界は、やっぱり泥沼だった。
原発事故が起こり、虚偽や、否認や、収奪が溢れているこの世界に、再び目や耳や、感性が囚われた。
戦う人々、奪う人々、差別する人々、強欲に溺れる人々、、、
私がこの世界から去りたいと思ったあの頃と、まったく変わってないじゃないか、、、
私はふたたびこの世界から去って行きたくなった。
もうコリゴリだと思った。
でも、そう言いながら、私はちっともコリゴリじゃなかった。
私はもう開かれていたから、、、
私はこの世界に留まって、この世界へ開かれたままでいようと思った。
いつか宇宙に帰る日まで、私はこの世界で、生きるよ。
宇宙は私に「生き切れ」と微笑んでいるようだ。
「生きれば生きるほどあなたは開かれるよ」宇宙はそう語った。
宇宙は私たちを見ている。
傲慢や、無関心や、欺瞞や、ご都合主義をも見ている。
スピリチュアリティーに生きる人よ、この世界に生まれ出たことの喜びと、悲しみの意味を取り戻して、一緒に生きよう
そして「とびら」を開こう
by wtwong | 2016-07-01 01:11 | essay