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<瞑想の効用と注意点>

<瞑想の効用と注意点>
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 あのNHKの「ためしてガッテン」でマインドフルネス瞑想が紹介されました。ビックリしたものです。だって私が瞑想を始めた29年ほど前は、オーム真理教やオカルトに結びつけて、胡散がられたものです。世の中的にようやく瞑想の効用が認められ始めたのかな、、、アメリカなどでは瞑想による健康やメンタルヘルスの効用などが、医学的に証明されています。あのジョブスやクリント・イーストウッドが実践していることも評価を高めているようです。

 でも、瞑想は万能ではないし、方法としてそれなりに正しく使う必要があります。スポーツだってむやみにやれば健康を害します。スポーツは健康にとって必須であることはもう認知されていますよね。私は瞑想もスポーツと同じように人間の全体的(ホリスティック)な健康に必須だと考えています。スポーツと同じように正しく使えば健康やメンタルヘルスに多大な効果が期待できます。いつか世界中の人が健康管理のためにスポーツと同じように瞑想をやるようになると、世の中もっと良くなると思っています。

 瞑想は宗教ではなく、心の技術(テクニック)なのです。ただ瞑想は、宗教の修行システムとして開発されてきた経緯があるので、どの瞑想にもそれらの宗教の教義や信仰と結びつける傾向があります。私は一切そのような教義や概念を取っ払って、純粋に心のテクニックとして整理するといいなと思います。でも現在はやはり宗教の結びついていますから、そこら辺はしっかり見定めて始められたら良いと思います。教義や信仰なんかなくたって、瞑想の効果はありますから、、、、

 注意点を幾つか、、、、私の瞑想仲間の間で、ウツ傾向の人が改善された話は聞きますが、余計ウツになったという話は聞かないな〜。むしろソウ(躁)傾向の人が、余計にソウになった人は結構いますね。瞑想は身体的には深い休息を得ることが出来ますが、イメージ力などの精神活動を活性化する効果もあります。アーティスト系、創造系、クリエイター系の人が瞑想をすると良いわけです。ジョブスやクリント・イーストウッドなんかそうですね。ですので(想像力ではなく)妄想力が強い人は暴走する可能性はあります。まあ、周りに迷惑をかけなければ暴走してもいいですけどね。統合失調症傾向や妄想障害傾向の方にはおすすめしません。

 暴走して周りに迷惑かける例としては、突然教祖様やヒーラーやチャネラーになっちゃうヤツですね。瞑想が宗教修行に密接なのは、やはり超越体験をしやすくなるということがあります。いわゆる「光の体験」ですね。これ自体は素晴らしいことだし、それによって自己実現が可能になるということもあるわけです。でも、その体験によって「自分は選ばれた人。宇宙に、神に愛された特別な人、いや神だ」と勘違いしてしまう人が、結構いるんですね。そういう人達を「スピリチュアル・エリート主義」とか「自我の肥大」という言い方でトランスパーソナル心理学では警鐘を鳴らしています。

 いわゆる「光の体験」は誰にでも起きます。特別なことではないのです。それらの体験には、それ以上の意味はありません。宇宙的な意味があったとしても、人知では理解できないことです。私が実践しているTM瞑想では「ストレス解消ですね」と言われて、取り合いません。「光の体験」はそれはそれで素晴らしい体験です。その体験をベースに、実人生を、この三次元世界の人生を充実されることをおすすめします。

 最初に申し上げたように瞑想は万能ではありません。瞑想だけやっていれば全ての問題は解決される、と言う人がいますが、そんなことはありません。人間は多元的な構造を持っています。肉体もあれば感情も、精神も、心理も、頭脳もあります。そして家族関係、友人関係、仕事関係、社会関係など、コミュニケーションの中に生かされている存在でもあります。それぞれの次元にはそれぞれのアプローチがあります。正しいスポーツが必要だし、身体によい食事も必要だし、心理的なアプローチも必要です。

 私に関して言えば、自分が本当に全体的な開放を感じるようになったのは瞑想ではなく、トランスパーソナル心理学を日本に紹介したセラピストの吉福伸逸氏による心理療法のワークショップを受けるようになってからでした。それでも瞑想による体験がベースにあったおかげで、心理療法の効果もスムーズに行われたと感じています。人間の健康と開放、そして幸福は全体的な体験です。スポーツなどによる身体ケア、正しい食事、メンタルケア、マインドケア、スピリチュアルケア、メディテーション、健全で適切なコミュニケーション、どれも大切な人生の喜びです。ぜひ瞑想を、人生をより良く生きるための一つのアイテムとして、正しく実践されることをおすすめします。
by wtwong | 2016-10-03 11:42 | essay