<日本のルーツ>ウォンウィンツァン

<日本のルーツ>


f0236202_02140939.jpg


古い戸籍謄本が数枚出てきた。

母方のルーツだ。

あまりに達筆で、ちゃんと読めないけど、、、

それに依ると、、、


 私の母「WONG TO ME(黄多美)」は生まれた時は日本国籍だった。

多美の母は「石川ハル」と言って、神戸の芸者さんだった。

石川ハルさんは、華僑である黄ヨクドウさんとの間に、私生子女「多美子」を生む。

つまり、私の母の最初の名前は「石川多美子」だった。


 その後、母は黄ヨクドウさんの中国大陸の本家に引き取られ「黄多美」という名で、中国籍になる。

十代後半、神戸に戻り、私の父、黄頌徳と結婚し、香港籍に入る。

イギリスパスポートを取得し「WONG TO ME」が正式名になる。


 日本の戸籍や権利書関係の名前には英語は使えない。

なので戸籍係などの当時の役人の勝手な読み方で、名前が錯綜する。

「ウォング・トメ」「ウォング・トーメー」「ウォン・トオ・メイ」「コウ・タミ」「ワング・タミ」などなど、、、

これらが同一人物であることを証明せよ、www


 さて「石川ハル」さんは神戸の芸者さんだった。

明治35年9月に生まれ、除籍謄本に依ると、大正15年8月に亡くなっている。

つまり、24歳の若さで死去しているのだ。

一説によると、実の子供を引き離され、傷心の中、病死したと言われている。


 石川ハルさんと黄ヨクドウさんの間には4人の子供いた。

つまり、私の母は4人兄妹だった。

戸籍謄本には「華一」「セミコ」「多美子」「富美子」の名がある。

24歳までになんと4人も子供を生んでいる。

私は「華一」さんと「セミコ」さんは知らない。

でも母がよく「セミちゃん」という名を呼んでいた。


ちなみに黄ヨクドウさんは、いろいろ奥様を作られていて、私の母には異母兄弟が沢山いる。

いつか、母方の従兄弟たちの家系図も作らねばとは思うけど、、、


石川ハルさんの出身は、ハルさんの祖父の地籍である大阪府中河内郡龍華村大字安中だ。

除籍謄本によると、亡くなった場所も、龍華村の実家だった。

ハルさんの両親の名前は「石川元吉」と「ぬイ」、、、

「元吉」の両親は「石川熊吉」と「ツネ」、、、

「ぬイ」の両親は「伊田治兵衛」と「セイ」、、、


石川熊吉の戸籍謄本には「族稱」という項目があって「平民」と書かれている。

よく調べてみると龍華村大字安中は、今で言う同和地区だ。


以下は想像だけど、、、

石川ハルさんの出身地は部落で、とても貧しい村だったはずだ。

そして、ハルがまだ若いうちに、芸者として神戸に売られたのではないだろうか。

ハルは芸達者だったと伝えられている。

芸者として修行を積んで、才能が花開いたのかもしれない。

そんなハルを、当時、華僑商人として名を挙げ始めた黄ヨクドウが見初めたのだろう。

そして16歳で最初の子供「華一」を生み、

その後「セミコ」「多美子」「富美子」を生んだ。

しかし、子供たちは皆大陸の本家に引き取られていく。

そして失意の中、24歳で亡くなった。

それがハルの一生だった。

なんか、涙が出ちゃう、、、


私の母の生まれた時の名は「石川多美子」

その母の名は「石川ハル」

その両親の名は「石川元吉・ぬイ」

元吉の両親は「石川熊吉・ツネ」

私の4世代前の先祖。

戸籍謄本から判るルーツはそこまでだ。

私の日本の血筋の故郷は「龍華村大字安中」

ちなみに「龍華村」という地名は其処にしかない。


2018-05-04

ーーーーーーーー

CD「DohYoh1」のライナーノーツ


無限の「いのち」が遠い過去から遥かな未来へと連なっていきます。

ひとつひとつはか細い糸に過ぎない「いのち」たちの織りなすものは、なんと鮮やかな無限世界なのでしょうか。

その「いのち」の無限織物の広がりに想いを馳せる時、私達はまるで「カレイドスコープ」を覗き込んだときのような目眩と、ある感慨を覚え、誰しもが人間の果てしない営為に対する慈しみの念に包まれずにいられません。


そして自分というちっぽけな「いのち」は最初の「いのち」がこの世に誕生した時、すでに予感されていたのであり、やがては限りなく再生され続ける「いのち」の彼方に、その姿を残してゆくのだと思い至るのです。


このCDは、過去の贈り物である童謡をどう引き受け、音楽としてどう刻印し、連綿と続いていゆく「いのち」の群れに託すことが出来るかという音楽家としての私なりの儀式であり、そして祈りです。


ウォンウィンツァン1997


CD「DohYoh1」

http://www.satowa-music.com/cd/cd-doyo.html


[PR]
by wtwong | 2018-05-04 02:15 | essay